「国際交流」に関するアンケートとその結果(第2回)

脇坂宗忠・山本由理・山崎梓・長澤慎介

須田理香・鈴木正人・石原香織・粟村聡資

前回に引続き、アンケートの質問内容とその回答、そしてそれに対する私たちの考えなどを述べていきたいと思う。

質問V.@

    (@)留学生(留学生の人は、日本の学生)の人達との交流はありますか?
    (A)留学生(留学生の人は、日本の学生)の人達と交流したいと思いますか?

    A将来留学したいと思いますか?また、どの地域に留学したいですか?

    B国際交流に関わる団体・組織が様々な活動を行っているのを知っていますか?

     その団体名がわかれば書いてください。

@(@)はい…102人(28%)

    いいえ…249人(69%)

    無回答…12人(3%)

 (A)はい…301人(83%) 

    いいえ…38人(10%)

    無回答…24人(7%)

 (@)と(A)の結果を見比べると、留学生と交流したいのに、実際には交流がない実態が窺える。原因は日本人学生と留学生双方にある。お互いが距離を置き、接することをためらっているように思われる。また、京都大学に来る留学生の多くがアジアからの留学生であり、日本人同様「シャイ」な人が多いのかもしれない。

A留学したい…251人(69%)

 留学したいとは思わない…92人(25%)

 無回答…20人(6%)

 将来留学したいと考えている学生は69%に上り、留学したい地域には、アメリカ、イギリス、ドイツなどがあげられていた。

Bよく知っている…5

 少し知っている…101

 あまり知らない…166

 全く知らない…62

 無回答…20

 「団体の名前だけ知っている」人が多く、国際交流に参加したくても、それに関わる団体・組織の詳しい情報を持っていない学生が多い事がわかった。また、知っている団体・組織の名前を挙げてもらったところ、京大内でも活発に活動しているアイセックやイアエステが圧倒的に多かった。京大の国際交流課をあげる留学生もいた。

質問W.@(i)自分ひとりで外国人と話さなければならない状況に置かれたとします。その時あなたはどの程度自分の言いたいことを相手に伝えられると思いますか?(但し、母語以外で)最もよく伝えられるのを5として5段階で答えて下さい。

(A)実際上のような状況になったことがありますか?「はい」と答えた方にお聞きします。その時何を感じましたか?もしくは言いたいことを伝えるには何が必要だと感じましたか?

@(@)5…9人 約2.6%  4…40人 約11.4%  3…121人 約34.6%     

2…143人 約40.8%  1…37人 約10.5

 やはり、2,1と答えた人達が半数を超えた。3(普通)と答えた人が約35%もいたのが意外であるが、普通の基準は人それぞれによってかなり違っているだろう。

(A)はい…172人  いいえ…175人  約半数ずつである。

*必要だと思う事

 語学力…特に会話能力の事であろう。

 度胸…恥ずかしからず、失敗を恐れず、積極的に外国語を話すには必要不可欠である。

 互いの真剣さ・誠意…()

*実感した事

無力感…外国人と外国語で話すと最初のうちは絶対に感じるものだ。

言いたいことを伝える困難さ…言いたい事を正確に外国語に置きかえられているか自信

              を持てないものだ。

Body Languageや表情も大切…同じ人間であるのだ。

 他にも万国共通語が必要とか日本語を話せ!というものもあった。自分達で、外国語を上達しようという気はあまり感じられない。また、教育に欠陥があるという意見もあったが、教育のせいばかりにして自分では何もしないのには疑問を感じる。最近は英語に対する認識が深まり、英会話学校などに通う人も増えてきている。たくさんの人が自分の中で目標を定めて、英語に取り組んでいく事は、国際社会に向けてよい事である。

質問W.A かなりいい奨学金までもらって来日し、それでも日本が嫌いになって帰国する人が多い理由は何だと思いますか。

京大の大多数の学生はこういった現状を知らないが、残念ながら現実にこのような場合は多いそうだ。この質問の回答はやはり難しい問題であるためか、非常に少なかった。

日本人学生からの回答

<日本人側の問題>

<こんなはずではなかった…>

<生活面・経済的な問題>

これらは自分が留学生だったら京大や日本のここが嫌だろうという考えを表しているが、京大に問題点があるというより、「日本人」の態度に問題があるのではという意見が多かった。

少数だが留学生の方からの回答も得られた。シンガポールと中国から来た学生は、経済的問題・日本語へのつまずきなどをあげた。ここでは日本人側の受け入れ姿勢の問題について触れたい。

現在の京大生は外国人留学生が身の回りにいることには違和感や偏見はないが、彼らに対する関心も無く自分から関わろうとしない、という人が多いのではないか。特にアジアからの留学生が多いため、自分達と似た顔立ちなので気づきにくいということもある。私自身もこのゼミに参加しなければ、このような問題を考えることはなかったのではないか、日本人全体にも、違う文化を持つ人々への無関心さがあるのではないか、と思う。しかし、日本人全てがそうだということではない。積極的に交流しようとする人も、彼らと友達になりたいが行動できないという人もいる。そして少しでもそういう気持があれば何か行動できるはず。まず何より「知ること」!