© 1999 Masayasu AOTANI

愛と勇気の般教革命

 

元々は、「般教革命:愛と勇気と冒険の物語。窮極の京大ワールド。」という感じでやろうとしたのですが、一回生ゼミの学生さんに敢え無く却下され、「愛と勇気の般教革命」ともっとすっきりした形になりました。尤も、「窮極の」のコピーもしょっちゅう使ってはいます。

 

最大の意義は、この様なアドバルーンを上げる事により、学内での問題意識が高まるという事です。自分や、一部の若手教官、又学生の皆さんがいくら頑張っても、それだけで革命が始まるとは到底思えませんが、学内の世論作りには、役立つかも知れません。

 

ところで、全学共通科目(般教)だけが革命を要する分野ではありませんし、革命の内容は実は京大全体更には日本の大学の多くに遍く当て嵌まる物ですが、京大をその典型とし、各学部の自治の非常に強い(個人的には悪い事だとは思っていませんが)日本の大学で、全学共通科目というのは、一つの接点です。そういう意味で、焦点をぼかさない為に、「教育革命」という言葉は使わず、もっと具体的な「般教革命」を使っています。

 

「愛」

 

「勇気」

 

「革命」

桶狭間の戦いではありませんが、一気にやってしまおうという意味で「革命」と呼んでいます。例えば、アメリカがメートル法に移行し損ねたのはゆっくり優しく新システムを導入しようとしたから、一方日本が成功したのは国の方針として一気に尺貫法を捨てたからだと言われています。

 

基本方針

勉強し甲斐の有る又勉強し易い大学

適切なレベルと内容の分かり易い講義

なまくら教官・学生の更生

etc

(これらが縦糸とすると、太い横糸の一つは)

学生さんの国際性を高める事(本来全学プロジェクトとして、教官・学生・事務の国際性の向上に努めるべきですが、一番見込みの有るのは若者達ですから)

 

今日現在の具体的内容

これらは、考えてみると小学生でも分る様な、全く当然の事なのですが、先ずは当たり前なのに為されていない事から始めるべきだとの見解です。八割くらいは学生の皆さん(主に一回生)に出して貰ったアイデアです。勿論狙いは「みんな自分でゆうたらやらな恥ずかしいで」と、後から脅迫する事です。

  1. 良く準備され、学生さんのレベルにマッチした講義の提供

  1. 自分を始め、外国帰りの教官が手本を示す。
  2. 海外との先生の交流(研究者交流ではない。)
  3. 高校とのcommunication
  4. 教科書類の見直し(買わせたら使う。)
  5. Dean等雑務の専門職を設け、雑務を軽減(研究・教育よりは、大学を動かしているから給料を貰っているという意識の教授が多過ぎる。)
  6. 教育も(教育だけをでは決してない)昇進等の考慮に入れる。

  1. 実用語学教育

  1. 院生講師の招聘
  2. JET大学版
  3. 専攻に合わせた語学講義提供
  4. 英語講義(KUINEP=京都大学国際教育プログラム等)
  5. Summer school
  6. Evening school

  1. なまくら学生の更生

  1. 宿題(米国等では、大学院でも宿題が出る。)
  2. 単位を厳しく。
  3. 国内・国外でのinternshipIAESTE等)
  4. 教科書を買わせる。
  5. 大学は娯楽施設ではないとの認識の植え付け=勉強しない学生は卒業させない。

  1. なまくら教官の更生

  1. 教え方を教える。(若手教官から、若干そういう希望も出ている。)
  2. 海外教育研修(名目的な物ではない。)
  3. Teaching Evaluationの導入(功罪有り)
  4. 休講回数の減少
  5. 「日本人は良く働く」は、大学教官に関しては全くの嘘である事を広く認識させる。
  6. Tenure制度の導入

 

最大の問題点

一番発言権の有る退官間近な先生方が、当然ながらthe old schoolに属する為、聞く耳を持たない例が多い。勿論権威とはそういう物であり、殆ど定義により新しい物は全て権威の敵であるが。

又、既述の如く、当たり前の事が「革命」的に響くのが、実は大問題。